熱海旅行その1  歴史ある旅館

4月下旬、熱海に旅行しました。宿泊した純和風のF旅館は歴史と由緒ある旅館で、興味深いものもいくつかあったのでご紹介します。

旅館入口の門は黒澤明監督作品の「影武者」で使用された武田門を移築したものだそうで、風格があります。その門をくぐってまず驚いたのは、敷地内に神社があるのです。正面に鳥居があり、「天満宮」へ上る石段があります。お稲荷さんを祭る祠はよくありますが、普通の神社のような感じです。参拝させていただきました。(宿泊客以外の一般参拝は受けていないようです) きちんと手入れされて、すっきりしたお社でした。

由緒によれば、

旅館敷地内の天満宮への鳥居

             旅館敷地内の天満宮への鳥居

延喜元年(西暦901年)、菅原道真公が九州の大宰府へ流されたとき、自分の姿を彫った木像を7つ作って海に流します。そのうちの一つが長い年月を経て熱海の海岸に打ち寄せられ、漁師が拾い上げて祀ったものが、この天満宮のご神体だといわれています。ご神体にところどころ貝殻が付いているということです。
この7つの木像のうち現存するのは、大宰府天満宮、京都の北野天満宮、そしてここの天満宮の3か所だけだと、宿のパンフレットにありました。

もうひとつ興味深いのが、(たぶん天満宮内に祭られていると思うのですが)『夫婦大黒像』があります。大国主大神さまと神須勢理毘売命のご夫婦神のお像です。もともとは伊豆山神社の伊豆山権現像の真横に置かれていたのが、明治の廃仏毀釈の混乱の中、なんらかの経緯でこの旅館が保有することになったらしいです。彫刻家の高村光雲先生から、「鎌倉時代の大変貴重な珍像であり、大切に保管すべし」とのお墨付きを頂いているとのことです。

また、神社の入口に「おろち松」と呼ばれる、大蛇のような格好をした古い松があります。「その昔、天満宮をまもる大きな大蛇がおりました。宝暦の年間にその大蛇が神社に入るところを見たとか。それがいつしかこの松に化身して天満宮をお守りしている」という言い伝えだということです。

あまり下調べもしないで予約した宿だったので、いろいろなエピソード満載で、おもてなしも温泉もすばらしく、ラッキーでした。夫婦大黒像もあり、夫婦円満の宿ということで人気だそうですが、これは帰ってから知りました(笑)。

〔追記〕

4月29日のメッセージ講座は90名もの会員さまにお越しいただき、熱気あふれる中、無事開催することができました。皆さま、まことにありがとうございました。山田も力が入っていましたが、「先生の頭上に尊星王上帝さまがいらして、ただならぬ気合を感じました…」という感想をお寄せいただきました。